21世紀COEプログラム : 特異性から見た非線形構造の数学

本研究拠点形成の目的

数学はその普遍的特性から,しばしば諸科学の基礎を支える学問であるといわれます。科学技術の構造変革をもたらした産業革命における熱力学は言うに及ばず, 計算機,数理ファイナンスや複雑系等の創造は,もともとは数学研究より端を発しています。このように,数学の成果が社会に影響を及ぼすとき,社会は根底から変化する可能性が大きいのです。

しかし,日本は数学研究の先進国でありながら,他分野からは数学本来の高度な論理思考面が忘れられ数学は単に計算や公式適用の技能とみなされがちでした。そのため諸外国にくらべ,社会における数学の重要性が充分に認識されてこなかった,といえるのではないでしょうか。

そこで本拠点では非線形構造という様々な分野に共通の重要課題について数学的基礎を築くとともに,他分野との連携を一層進展させることを目指しています。その結果生まれる新たな数学的問題を基礎から応用まで有機的に体系化することにより,数学自身を深化させ豊かにしていくとともに,他分野の根源的な進展を促していきます

21世紀COEプログラム : 特異性から見た非線形構造の数学